『EBM』と『NBM』
この2つの言葉の意味をご存知でしょうか?
EBM(エビデンスベースドメディシン):科学的根拠に基づく医療
NBM(ナラティブベースドメディシン):物語と対話に基づく医療
ちょっと難しいですよね。。
我々、歯科医師が患者さんに説明している内容や治療方法の提案はEBMになります。
「この治療法の成功率は何%である」とか、「おすすめの治療法はこれです」などは、
私個人の意見ではないのです。
論文と言って何十年も前からの研究のデータ(これが科学的根拠になります)を基に説明しております。
論文にも信頼性の低いものから高いものまでありますから、信頼性の高いものを中心に勉強をしております。
日々研鑽を積む事こそが患者さんに対し正直であるために必要な事ではないかと思います。
ただ、論文はあくまでもデータです。
「なんとか歯を抜かずに残したい」など患者さんの歯に対する思いもあります。
人それぞれ価値観は違いますよね。このことに着目したのがNBMになります。
科学的根拠が必ずしもすべての患者さんにあてはまる唯一の方法ではないということを前提とし、
治療方針の決定には、患者さんの意思も尊重するというものです。
さくらい歯科医院でも、治療の際に口腔内カメラで撮影し、画面を見て頂きながら現状を説明しております。
「残念ですが歯を残すことはできないです」と最後通達をせざるを得ない事もあります。
どうしても抜きたくない、そんな時は「ちょっと待ったー」とお伝えください。
治療法を相談して決めていきましょう。
もちろん患者さんの身体にデメリットしかない場合はしっかりとお伝えします。
患者さんに心も寄り添えるような歯科医院でありたいです。
難しい話でごめんなさい。。